2017年1月16日月曜日

アメリカ人は今何を思うのだろう

アメリカは割れている。
そしてそのことが世界中の注目の的になっている。
当然アメリカ人もそのことを意識しているだろう。
韓国も世界のどの程度まで注目を集めているかはわからないが、少なくとも平時よりは注目を浴びている。
そしてそれは不名誉な出来事であり、韓国人はそのことを「恥」の気持ちで受け止めているという。
恥をすすぐための行動がさらに恥の上塗りにならないか隣人として少し不安を覚えるが、それはさておき。
果たしてアメリカ人はどのように自国の状態を、自分たちの行動を、感じているのだろう。
アメリカ人にはおそらく、偉大な国の偉大な国民としての自己認識と、いつの間にかその栄光が失われつつあるのではないかという恐怖やいらだちの2つがあるのではないかと思う。
オバマ政権の下で不満をためた人々がトランプに期待をかけ、オバマ政権下で人生を謳歌していた人々はトランプを罵倒して憚らない。
大統領選後はノーサイドの精神で一丸となった伝統はどこに行ってしまったのだろう、と外から見ていると不思議だ。
そもそもトランプのどこがそんなに気に食わなくて正当に選ばれた次期大統領をmy presidentではないなどとごねているのかよくわからない。
そんなに気に食わないのならば海外に移住するのかというとそんなことは誰も現実的に考えていない。
トランプが選挙中の発言を撤回したと非難する割に、移住するだの何だの言ってた人たちも公約を守っていない。
当選予測を外したメディアや専門家も何らかの形で責任を取ってほしいものだが――
こうした国民の態度は実に子供っぽいが、彼らは自らの大統領を子供っぽいだのなんだのと受け入れない。
アメリカも韓国も大して変わらないが、韓国人は自らを恥じるだけの力があるのでまだましかもしれない。
アメリカ人は今、何を思い、世界に向けてどのようなメッセージを発信しようとしているのだろう。
外からは怒りや不満の爆発ばかりが見えて、和解や協調の動きは殆ど見えてこない。
人々に融和をもたらすリーダーは現れないのだろうか。

(追記)
アメリカ人、という抽象概念ないし集合体の意思を想定してしまっている時点で既に無理があるというようにも読み返すと思われるけれど、当時としては割と真面目に書いたもので、実際にはアメリカ人一般が、というよりはアメリカのそれぞれの人々はそれぞれ何を思うのだろう、といった程度のことだった気がします。
韓国については色々と思いが交錯してコメントが難しいのですが、結局大統領は罷免され、新大統領には進歩派・親北と見られている文氏が就きました。あの騒動では様々な驚きに直面して、今なおそれが続いているけれど、一番の驚きは、どうやら国民が怒りの声を上げた一番の決め手は崔被告の娘の名門大学への裏口入学疑惑だったらしいということ。噂では聞いていたものの、隣国での大学の位置づけがそれほど重大なものということに驚きました。(17/6/5)

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