2017年3月13日月曜日

小林秀雄賞

何というか、統一感がない。
小林秀雄が生きていたとして評価する類のものはいくつあるだろうか、とか。
小林秀雄賞作家(と仮に呼ぶことにする)同士でリスペクトしあうことは可能なのか、とか。
前者については他の多くの文学賞についても同じだろうが、後者の問いが自然に出てくるのはなかなか珍しいのではないか。
対談ものっぽいもの(小澤征爾・村上春樹「小澤征爾さんと、音楽について話をする」)まで選ばれているのは懐の広さをたたえるべきなのか節操のなさを嘆くべきなのか、いずれにせよ変った賞だと思った。
発表媒体だった「考える人」は休刊が決まったようだったけど、今後この賞はどうなるのか少し気になるところ。

小林秀雄賞 過去の受賞作品
http://www.shinchosha.co.jp/prizes/kobayashisho/archive.html



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