小林秀雄が生きていたとして評価する類のものはいくつあるだろうか、とか。
小林秀雄賞作家(と仮に呼ぶことにする)同士でリスペクトしあうことは可能なのか、とか。
前者については他の多くの文学賞についても同じだろうが、後者の問いが自然に出てくるのはなかなか珍しいのではないか。
対談ものっぽいもの(小澤征爾・村上春樹「小澤征爾さんと、音楽について話をする」)まで選ばれているのは懐の広さをたたえるべきなのか節操のなさを嘆くべきなのか、いずれにせよ変った賞だと思った。
発表媒体だった「考える人」は休刊が決まったようだったけど、今後この賞はどうなるのか少し気になるところ。
小林秀雄賞 過去の受賞作品
http://www.shinchosha.co.jp/prizes/kobayashisho/archive.html
- 生きて帰ってきた男 ――ある日本兵の戦争と戦後
- ヘンな日本美術史
- それでも、日本人は「戦争」を選んだ
- 日本語が亡びるとき 英語の世紀の中で
- 寡黙なる巨人
- 私家版・ユダヤ文化論
- 文芸時評という感想
- 神も仏もありませぬ対称性人類学 カイエ・ソバージュV
- 夏目漱石を読む会社はこれからどうなるのか
- 文章読本さん江
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