戦前世代がワクワクと目を輝かせて語る傍らで、私たちはたしかにいい話だと思うけどちょっと古臭くて…と言い出せずにもやもやした気持ちを募らせてきた。
…柄にもなく「私たち」を騙ってしまったが、少なくとも自分は、そういう思いをそっと押し殺す場面を一度ならず経験したように思う。
そんな中、満を持して登場したこの新訳を前に、ついに祖母が語るワクワクを自分も体験することが出来た気がする。
ハラハラドキドキ、冷や冷やしたりわくわくしたり先が気になって早く頁を捲りたくて気が急いて、でもまだずっとこの世界に浸っていたくて読み終わるのが惜しい。
久しく覚えていない子供の頃の時間を忘れて本を読んだ感覚が甦るようだった。
ティルティルとミティルの不思議な冒険に、貴方も一緒に出掛けてみてはいかがですか。
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