2017年2月11日土曜日

沈黙

沈黙には何種類かのパターンがある。
まずは敬意による沈黙。尊敬する人のことについて、畏れ多くて何かを自分の手で語ることを忌避するための沈黙。
そして無視。存在を認識しているが相手にするまでもないという無視と、存在すら意識していない無視があるが、どちらも取るに足らないものを退けるものと言える。
暗黙知として共通の了解について省く場合もある。
他にも、理解が追い付かなかったり、言葉をなくしてしまったり、沈黙する場面と言うのは色々とある。
沈黙は記録に残らない。
雄弁のみが歴史を紡いでいく。
ある人が何について語らなかったかに迫ることは難しいが、そうしたアプローチから見えてくるものも大きいのではないかとふと思った。

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