2017年2月5日日曜日

役人と試験

役人と言うのは昔から、試験が付き物の存在のようだ。
中国では古くから科挙官僚が活躍し、日本でもそれに倣った試験制度が作られた。
今でも日本の官僚は名門大学出身者(大学受験の勝者)の中から国家公務員試験での成績優秀者が選ばれる。

よく言われることだが、優秀な人は試験を通るのも容易いかもしれないが、試験に通ったからと言って優秀だとは限らない。
その辺りの認識のズレが官僚の悲劇かもしれないと思った。

それにしても官僚は世間の風当たりが強い。
文科省の天下り報道でそれを痛感した。
天下りなど銀行でもマスコミでもメーカーでも、一流企業と言われる古くからの会社ではどこでもやっている慣行に見えるが…。
天下りをなくすのであれば自分の能力を活かせる制度を代わりに用意してほしいというのが彼らの率直な感想ではないだろうか。
そしてそれは政治や民間の協力なしには実現しないだろう。
いくら建前では官僚主導からの脱却を謳ったところで、日本最大にして最強のシンクタンクが霞が関だという事実は消えないわけで、そこで働く人々への報酬は相応のものがあって当然だと思う。
日本の大学の文系学部がもっとしっかりしていれば、官僚の負担も随分と軽くなる部分もあるように見えるが…。

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