2017年2月2日木曜日

歴史と今

後世トランプアメリカ大統領はどう伝えられるのだろう。
そうぼんやり考えていた。

今世界で権威を持っているメディアはトランプに対して非常に不当な立場を鮮明にしている。
人々がそれをどう受け取っているのかは正直なところ、よくわからない。
素直な人はメディアのプロパガンダを信じるだろうし、それに反発する人は逆にトランプを信奉するかもしれない。
メディアにもトランプにも嫌気が差して政治から距離を取る人もいれば、現状に危機感を抱いて自発的に行動を起こす人もいるだろう。

先日読んだ中国系アメリカ人の本における歴史の扱い方があまりに杜撰で衝撃を受けた。
欧米の一部知識人の論の運びにおける我田引水には驚くべきものがある。
彼らにとって歴史は自分の主張を強化するためのアクセサリーに過ぎないのだろう。

歴史は引用する者によって常に恣意的に用いられる宿命のように見える。
河上徹太郎のヴァレリーへの言及を読んだが、その「歴史」への嫌悪は非常に印象深かった。
歴史は常に誤謬に満ちたものとして記録され、恣意的に引用される。

賢者は歴史に学ぶというが、歴史と正しく向き合うことはどうしたら可能なのだろう。

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